百人一首の意味と覚え方TOP > 夜もすがら物思ふころは明けやらで

夜もすがら物思ふころは明けやらで ねやのひまさへつれなかりけり

夜もすがら 物思ふころは 明けやらで
ねやのひまさへ つれなかりけり

俊恵法師(しゅんえほうし)

よもすがら ものおもふころは あけやらで
ねやのひまさへ つれなかりけり

歌の意味
一晩中、冷たい恋人のことを、あれこれ思いなやんでいますが、
なかなか夜が明けません・・・
寝室の板戸のすき間を見ても、やはりまだ暗いまま・・・
あの人と同じように、板戸のすき間でさえ私には冷たいのですね・・・
解説
俊恵法師は男性ですが、女性の気持ちを想像して詠った歌。
父が源俊頼、祖父が大納言経信。なんと親子3代で百人一首に選ばれています。
夜もすがら=一晩じゅう。
ねやのひまさへ=ねやは「ねや・寝屋」、ひまは「すき間」。

覚え方

  • 子供:(本を)読もう  親:(早く)寝や
よもすがら ねやのひまさへ