百人一首の意味と覚え方TOP > もろともにあはれと思へ山桜

もろともにあはれと思へ山桜 花よりほかに知る人もなし

もろともに あはれと思へ 山桜
花よりほかに 知る人もなし

前大僧正行尊(さきのだいそうじょうぎょうそん)

もろともに あはれとおもへ やまざくら
はなよりほかに しるひともなし

歌の意味
山桜よ、お前を見ていると心がなぐさめられ,いとしくなってくるように、
お前も私のことをいとしみ、なつかしく思ってくれ
こんな山の奥では、お前の他に知っている人もいない私なのだから・・・
解説
若き日の行尊が、吉野の山奥にある大峯(現・山上ヶ岳)で一人修行していた時、
偶然目の前に現れた、きれいな山桜に感動して詠んだ歌。
大僧正は当時の僧侶の最高の位。有名な人では空海や天海などもいる。
あはれと思う=いとしく思い、なつかしく思う。

覚え方

  • もろ友近にビンタできるのは 花子のほかにいない
もろともに はなよりほかに