百人一首の意味と覚え方TOP > 村雨の露もまだひぬまきの葉に

村雨の露もまだひぬまきの葉に 霧たちのぼる秋の夕暮

村雨の 露もまだひぬ まきの葉に
霧たちのぼる 秋の夕暮

寂蓮法師(じゃくれんほうし)

むらさめの きりもまだひぬ まきのはに
きりたちのぼる あきのゆうぐれ

歌の意味
先 ほど、はげしく通りすぎて行った、にわか雨。
その雨のしずくも、まだ乾ききっていない「まきの葉」に
早くも霧が立ち込めてきました。なんとものさびしい秋の夕暮れであることよ・・・
解説
寂蓮法師によって、当時の一流歌人10人が集まった歌会で詠まれた歌。
村雨=秋から冬にかけて降る「にわか雨」
露もまだひぬ=露もまだ乾ぬ(まだかわいていない)
まきの葉=まきは「すぎ」や「ひのき」の総称。
秋の「霧(きり)」に対して、春は「霞(かすみ)」

覚え方

  • 村雨の剣で向え 霧たちのぼる妖怪の山
 ※村雨は、里見八犬伝に登場する伝説の剣。
むらさめの きりたちのぼる