百人一首の意味と覚え方TOP > あはれともいふべき人は思ほえで

あはれともいふべき人は思ほえで 身のいたづらになりぬべきかな

あはれとも いふべき人は 思ほえで
身のいたづらに なりぬべきかな


謙徳公(けんとくこう)

あはれとも いふべきひとは おもほえで
みのいたづらに なりぬべきかな

歌の意味
(あなたに見捨てられた今となっては)
もはや、私をかわいそうにと思ってくれる人もいないだろうから
私は、このまま恋焦がれながら、きっとむなしく死んでいくに違いない・・・
一言解説
「謙徳公」は、おくり名といって死後に徳をたたえて与えられた名前。
生きている時は、太政大臣の位にあった藤原伊尹(これただ)です。
伊尹は、金と力を持っており、この世の中に自分の思い通りに
ならないものはないと信じていましたが、女性の心だけは、
思い通りにならないことを悟り、振られた女性に送った歌がこれです。
身のいたづらになる=死んでしまう

覚え方

  • あわれ友近 みの(もんた)に、いたづらされて 芸能界引退
あはれとも みのいたづらに