百人一首の意味と覚え方TOP > み吉野の山の秋風さよふけて

み吉野の山の秋風さよふけて ふるさと寒く衣うつなり

み吉野の 山の秋風 さよふけて
ふるさと寒く 衣うつなり

参議雅経(さんぎまさつね)

みよしのの やまのあきかぜ さよふけて
ふるさとさむく ころもうつなり

歌の意味
吉野の山から吹き降ろす秋風に、夜もふけて、いっそう寒さが身にしみます。
(秋の風物の)砧で衣を打つさみしげな音が聞こえてきて、心も寒くなってきました。
解説
吉野は、かつて天皇の離宮があり、とても華やかな場所でしたが
この歌が詠まれた当時は、廃れたさびしい山村になっていました。
ふるさと=「古い里」。かつて栄えた吉野の里を意味することば。
砧(きぬた)=布を叩いて「つや」を出すための棒。
晩秋に女性が砧で衣を打つことが、当時の庶民の風物詩であった。

覚え方

  • 「みよしの餃子」の ふるさと寒く 北海道
 ※みよしの餃子は、北海道で有名な餃子のチェーン店。
みよしのの ふるさとさむく