百人一首の意味と覚え方TOP > 見せばやな雄島のあまの袖だにも

見せばやな雄島のあまの袖だにも ぬれにぞぬれし色はかはらず

見せばやな 雄島のあまの 袖だにも
ぬれにぞぬれし 色はかはらず

殷富門院大輔(いんぷもんいんのたいふ)

みせばやな おじまのあまの そでだにも
ぬれにぞぬれし いろはかはらず

歌の意味
見せたいものですよ・・(冷たい)あなたに、いつもいつも恋焦がれて、
流す涙で色が赤く変わってしまったこの袖を。
雄島の海女の袖でさえ、いつも海水で濡れていながら、
色まで変わることはないというのに。
解説
当時の人は、苦しみで流す涙を「血の涙」といいました。
この歌で詠われている女性の袖は、血の涙で赤く染まったという意味です。
雄島(おじま)=宮城県の松島にある島のひとつ。

覚え方

  • 見せ場やなぁ~ 濡れにぞ濡れて待っていた おばけ屋敷の水幽霊
みせばやな ぬれにぞぬれし