百人一首の意味と覚え方TOP > 人も惜し人も恨めしあぢきなく

人もをし人も恨めしあぢきなく 世を思ふゆえにもの思ふ身は

人もをし 人も恨めし あぢきなく
世を思ふゆえに もの思ふ身は

後鳥羽院(ごとばいん)

ひともをし ひともうらめし あぢきなく
よをおもふゆえに ものおもふみは

歌の意味
ある時は人がいとおしくなり、またある時には人が恨めしくなる。
この世がつまらなく、悩みわずらうことの多いわたくしは・・・・
解説
鎌倉幕府の力が強くなっていく中で、後鳥羽院(後鳥羽上皇)は、
皇室の権力を必死で守ろうと、幕府に強硬な姿勢で対していました。
自分の不甲斐なさと幕府への恨みを詠ったこのがこの歌。
最終的に幕府と戦(承久の乱)をする道を選んだ上皇は
隠岐の島に流されて、再び故郷の地を踏むことはありませんでした。
人もをし=人も「愛し(をし)」。


覚え方

  • ひともうし よぉ~
 ※一言もうす よぉ~。
ひともをし よをおもふゆえに