百人一首の意味と覚え方TOP > 人はいさ心もしらずふるさとは

人はいさ心もしらずふるさとは 花ぞ昔の香に匂ひける

人はいさ 心もしらず ふるさとは
花ぞ昔の 香に匂ひける

紀貫之(きのつらゆき)

ひとはいさ こころもしらず ふるさとは
はなぞむかしの かににほひける

歌の意味
あなたはすでに、心変わりしているのかどうかわかりませんが
この里の梅の花だけは、むかしのままの香りで美しく咲いていて
とても懐かしいことですよ・・・・
解説
紀貫之は、貴族から歌の注文が殺到する、売れっ子の人気歌人でした。
はじめて、かな文字で本を書いた「土佐日記」の作者としても有名ですね。
ある時、貫之は、初瀬山の長谷寺へお参りに行きました。
たまたま、近くにあった、むかし親しくしていた女性の家に寄ったのですが
長い間ごぶさただったため、彼女は、ふてくされてしまいました。
そんな彼女に、かっこよく贈ったのが、この歌。

覚え方

  • 人は、いーさ ウの子は昔、毒殺されたよ
 ※花子は、戦時中、上野動物園で殺された象。「象のいない動物園」より。
ひとはいさ はなぞむかしの