百人一首の意味と覚え方TOP > 花の色はうつりにけりないたづらに

花の色はうつりにけりないたづらに わが身世にふるながめせしまに

花の色は うつりにけりな いたづらに
わが身世にふる ながめせしまに


小野小町(おののこまち)

はなのいろは うつりにけりな いたづらに
わがみよにふる ながめせしまに

歌の意味
長雨が降り続いている間に、桜の花は盛りを過ぎ、すっかり色あせてしまいました。
思えば、わたくしもこの花のように、恋の悩みなどの物思いをしている間に
すっかり色あせて、年を取ってしまいました・・・・
解説
小野小町は絶世の美女で、どんな男性が告白しても、誰一人相手にしませんでした。
死ぬほど小野小町のことが好きだった深草少将が、
百日通うくらい、私のことを好きなら考えると言われて
九十九日通って、百日目に雪の中で凍え死んだという伝説もあります。
ふる=「降る」と「経る(月日が経つ)」の掛詞。
ながめ=「眺め」と「長雨」の掛詞。

覚え方

  • 鼻の色は わが(娘)ミヨにふるコショウの色
はなのいろは わがみよにふる