百人一首の意味と覚え方TOP > なげけとて月やはものを思はする

なげけとて月やはものを思はする かこち顔なるわが涙かな

なげけとて 月やはものを 思はする
かこち顔なる わが涙かな


西行法師(さいぎょうほうし)

なげけとて つきやはものを おもはする
かこちがおなる わがなみだかな

歌の意味
嘆き悲しめ、月がそう言って、私に恋の物思いをさせるのだろうか?
いや・・そんなはずはないのですが・・・・・
まるで月のせいにして、私の涙は流れるのです。
解説
西行は、武士から出家して、全国を旅して回ったお坊さん。
自分の死期を歌に詠って、歌のとおり死んだという伝説も残っています。
「願わくば 花の下にて 春死なん その望月の如月の頃」
かこち(かこつ)は、~にかこつける・~のせいにする。
かこち顔は、何かのせいにした顔をして。

覚え方

  • なげけとて 過去は変わらない
なげけとて かこちがおなる