ちはやぶる神代も聞かず龍田川 からくれないに水くくるとは
ちはやぶる 神代も聞かず 龍田川
からくれないに 水くくるとは
在原業平朝臣(ありわらのなりひらあそん)
ちはやぶる かみよもきかず たつたがわ
からくれないに みずくくるとは
- 歌の意味
- (不思議な事が多かったという)神代の昔にも、
こんな不思議なことがあったとは聞いていない。
もみじが龍田川を埋め尽くして、しぼり染めで染めたように真っ赤に燃えている。
(駆け落ちした)あのころ激しく燃えた、私とあなたの恋の火のようだ・・・・
- 解説
- 在原業平は、平城天皇の孫で、プレイボーイとして有名な人物。
業平は、清和天皇と結婚する予定の姫と駆け落ちする事件を起こします。
愛し合っていた二人ですが、見つかって連れ戻され、姫は天皇と結婚し
業平は、皇室の警護役に就かされ、遠くから姫を見守る立場に・・・・
ある日、業平は皇室で「龍田川をもみじが赤く染めている」絵柄の屏風を見ます。
その屏風のあまりの美しさに衝撃を受け、この歌を詠みました。
竜田川のもみじを詠った歌はもう一句ある→あらしふく
覚え方
- 千早ブルが大暴走 (リングを)からくれないにそめまくり
※千早ブルは、女子プロレスラー(架空の人物)。