百人一首の意味と覚え方TOP > 契りおきしさせもが露を命にて

契りおきしさせもが露を命にて あはれ今年の秋もいぬめり

契りおきし させもが露を 命にて
あはれ今年の 秋もいぬめり


藤原基俊(ふじわらのもととし)

ちぎりおきし させもがつゆを いのちにて
あはれことしの あきもいぬめり

歌の意味
安心して私にまかせなさいと約束してくださった
めぐみの露のようなありがたいお言葉を
私は、命のように大切にして待っていたのです。
それなのに、今年の秋も望みが叶わぬまま、むなしく過ぎていくようです。
解説
基俊には光覚というお坊さんの息子がいました。
講師(こうじ)という大役を息子にさせてやりたいという親心から
藤原忠通に頼みに行き、任せなさいと心強い言葉をいただいたのですが
次の年もまた落選してしまいました。これは基俊が忠通に皮肉で送った歌。

覚え方

  • (日々の恨みで)ちぎりおきし あわれことしの学校祭
 ※いじめられっこのA君が、放課後、学校祭の飾り付けをちぎりまくり。
ちぎりおきし あはれことしの