百人一首の意味と覚え方TOP > このたびは幣もとりあへず手向山

このたびは幣もとりあへず手向山 紅葉の錦神のまにまに

このたびは 幣もとりあへず 手向山
紅葉の錦 神のまにまに


菅家(かんけ)

このたびは ぬさもとりあへず たむけやま
もみじのにしき かみのまにまに

歌の意味
このたびの旅行では、忙しくて神様にお供えする幣の用意もできませんでした。
そのかわり、この手向山の美しい紅葉をお供えいたしますので、
どうか、神様の御心のままにお受け取りください。
解説
菅家は、学問の神様「菅原道真」のこと。
ある年の秋、宇多上皇がお供とともに奈良方面へ旅行をしました。
手向山にさしかかった時、道真が旅の安全を祈願して詠んだのが、この歌です。
このたびは=「この度」と「この旅」の掛詞。
幣(ぬさ)=神へのささげもの。正月の飾り付けでよくみるものです。

覚え方

  • このたびはすいませんでした いや許さん 背中に、もみじマークつけてやる
このたびは もみじのにしき