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来ぬ人をまつ帆の浦の夕なぎに 焼くや藻塩の身もこがれつつ

来ぬ人を まつ帆の浦の 夕なぎに
焼くや藻塩の 身もこがれつつ


権中納言定家(ごんちゅうなごんていか)

こぬひとを まつほのうらの ゆうなぎに
やくやもしおの みもこがれつつ

歌の意味
いくら待っても来ないあの人を待つ。
まるで松帆の浦の海辺で、夕なぎ時に焼いている藻塩のように・・・・
私はあの人をしたって、身もこがれる思いでいるのです。
解説
まつほのうらの=「まつ」と「松帆の浦」の掛詞。松帆の浦は淡路島の海岸。
夕なぎ=夕方の無風状態。
藻塩を焼く=海水をかけた海藻を日干しにして焼いてから煮詰める。昔の塩の製法。

覚え方

  • 来ぬ人を(来ないやつを) 焼き入れる
こぬひとを やくやもしおの