百人一首の意味と覚え方TOP > 心にもあらでうき世にながらへば

心にもあらでうき世にながらへば 恋しかるべき夜半の月かな

心にも あらでうき世に ながらへば
恋しかるべき 夜半の月かな


三条院(さんじょういん)

こころにも あらでうきよに ながらへば
こいしかるべき よわのつきかな

歌の意味
辛いことばかりの世の中。もうこれ以上生きていたくはないが、
(心ならずも)生きながらえていたなら、今眺めている夜ふけの美しい月は、
きっとあとで、なつかしく恋しく思い出されることであろう・・・・
解説
三条院は三条天皇のこと。人柄がよく尊敬されていた人物ですが、
権力闘争に巻き込まれ、藤原家の全盛期を築いた藤原道長に命を狙われます。
病気で次第に目が見えなくなっていく絶望的な状況の中で、詠んだのがこの歌。
この後すぐに出家させられ、翌年亡くなりました。

覚え方

  • ここ露(ロシア)にも 恋しかるべき タトゥーがいる
 ※タトゥーはロシアの2人組女性歌手。ロシアシリーズは、あと一つ→こころあてに
こころにも こいしかるべき