百人一首の意味と覚え方TOP > 天の原ふりさけ見れば春日なる

天の原ふりさけ見れば春日なる 三笠の山に出でし月かも

天の原 ふりさけ見れば 春日なる
三笠の山に 出でし月かも


安倍仲麿(あべのなかまろ)

あまのはら ふりさけみれば かすがなる
みかさのやまに いでしつきかも

歌の意味
大空を遠くはるかに見渡すと、月が美しくのぼっている。
ああ~この月は、ふるさとの春日にある、三笠の山にのぼった月と
同じ月なんだなぁ・・・・・
一言解説
安倍仲麿は、遣唐船に乗り、16歳で唐に留学。
中国で役所に仕えるうちに月日が過ぎ、54歳になっていました。
そして、ようやく念願だった日本に帰る機会が訪れます。
その時の仲間とのお別れ会で、仲麿が歌ったのがこの歌です。
しかし、仲麿の船は嵐に遭い、ベトナムに流された後、中国へ帰還。
仲麿が日本の地を踏む夢は、生涯かなうことはありませんでした。

覚え方

  • 天野美香(あまのみか)
あまのはら みかさのやまに